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執筆者の写真manma naturals

日本の食の未来を守る:小規模オーガニック農家を応援!

マンマでは、原材料はできる限りオーガニックで育てられたものを使用していますが、有機JAS認証のあるなしにはこだわっていません。認証や表記方法のガイドラインなども悪徳業者を排除するために必要ですが、それだけを信じてしまうと小規模オーガニック農家も一緒に排除することになってしまいます。


日本で唯一認められているオーガニックマーク、有機JAS認証を取得するためには、書類の準備や農場の審査に、毎年多大な時間と費用がかかるため、小規模の農家では手が回らない、割に合わないことが多いのです。そのため、丁寧にオーガニックで育てていても、認証をとっていない農家も多く存在します。


マンマでは、認証よりも信用に重きを置き、知り合いの農家や調査した上で信頼できる農家から、できるだけ高値で、可能な範囲でB品(規格外や傷物)も含め、まとめて、農家のタイミングに合わせて、購入しています。


オーガニック農家の生業と販路


オーガニックで作物を育て、生業を立てることは本当に大変です。暑くても寒くても外で作業し、農薬や除草剤を使わないため雑草や虫と常に戦い続け、多品目を作る場合は年間の作物を入念にプランし、その上販売先までも工夫しないといけません。

なぜなら、せっかくオーガニックで作っても、農協に出荷したら慣行農法と同じ扱い同じ価格になってしまうので、別の販売方法を探すしかないのです。農協経由で市場へ出荷しない場合、「産直」は通常の農家にとっては非常に効率の良い販売方法です。しかし、認証のないオーガニック農家にとっては、商品を差別化して販売できるところはあまりありません


では、市場にも産直にも出荷できない小規模オーガニック農家にはどんな販路があり、私たちはどのように購入するのが最も農家を応援できるのでしょうか?


最近ではネットが普及し、農家の自社サイトやメルカリ、オンライン産直などを活用する農家も増えています。また、マルシェなど対面での直接販売や、オーガニックショップや契約レストラン、加工所などへの卸販売も選択肢の一つです。


【小規模オーガニック農家を応援する方法ランキング】


長年農家と寄り添ってきたマンマが考える、農家の経営目線で見た、最も効率が良い販売方法から順にご紹介します。もちろん各農家の働き方の好みや人数などで方法は変わりますので、今後のお買い物の参考にしてくださいね。


No1. 野菜セットを定期購入


多品目を作っている農家からは、セットで直接、定期的に購入するのがベストです。農家にとっては、その日にとれた全部の野菜をまんべんなく販売できるので無駄がなく、個々の注文に合わせる必要がないのでストレスもなく、最も自然のリズムに合っていて利益はほぼ100%入る効率的な販売方法です。


ユーザーにとっても、届いた野菜たちから季節を知ることができ、自分では進んで買わない、知らない野菜なども届いたりするので、料理の幅と楽しみが広がります。


No2. ネットで直接購入


米やじゃがいも、人参、玉ねぎ、ニンニクなど日持ちするものや、野菜セットなどを直接ネットで買うのも農家をサポートする良い方法です。中間マージンが少なく済み、農家にとってシンプルで高利益になります。


ただし、認証のない農家は、「無農薬」や「有機」と謳うことは出来ないので、「栽培期間中農薬・化学肥料不使用」や「自然農法」などと書いてあることが多いです。説明をよく読んで、信頼できる農家を見つけましょう


No3. オーガニックショップで購入


オーガニックショップは、店側も農家を応援し融通をきかせてくれるところも多く、農家とお客様をつなぐ大切なネットワークです。農家は作物を持っていくだけで済み、あとは店側が管理、販売してくれるので、シンプルで安定した取引ができます。


ユーザーにとっても、自分に合った基準のショップは、良い商品をあらかじめ選んでくれるフィルターのようなもの。自分で一つ一つ調べなくても、簡単に安心してお買い物ができるので時短になり、良い生産者を応援することにも繋がります。


No4. マルシェで購入


マルシェやマーケットでの販売は、農家にとって宣伝効果があり、直接販売価格で売れるため利率が高いのが利点です。ユーザーも農家と直接話せるため、信頼関係を築き、定期野菜セットの注文先を選ぶこともできます。


ただしマルシェなどの出店は、農家は出店料を払い、設営と販売のために一日を費やさねばならず、大量に収穫した野菜の売れ残りのリスクも伴います。


No5. 加工品を購入


加工品は農家にとって、過剰に取れたものやすぐに傷んでしまう作物、形が悪い「B品」なども加工用として活用できて、フードロス削減になります。保存が効くため大量生産も可能で、商品として付加価値も付けられ、販路も広がるので、より安定的な収入を見込めます。


No6. 契約レストランで食べる


オーガニック農家と契約しているレストランで食事をするのも一つの方法です。レストランは、定期的に大量の作物を農家から仕入れるため、農家にとって安定した出荷先となります。


No7. オーガニック宅配サービスを利用


小規模オーガニック農家では出荷単位に満たないことが多いですが、中規模以上の農家には、大量に定期的に出荷できるので、魅力的な取引先です。

ユーザーにとっては、日々の暮らしに必要なほぼ全てのものが手に入るので、とても便利なシステムです。マンマでもグリーンコープを利用しています。



オーガニック農家は、人類史上ずっと農作物の供給と地球の循環を守り続け、私たちの命を支えてきました。化学物質にまみれてしまった現代では、その方法が忘れ去られそうになっていますが、減農薬にしたり、化学肥料だけでなく有機肥料も使うなどして努力している農家もたくさんあります。


有機JAS認証のマークがあるかないかだけでなく、信頼や応援する気持ちも反映できる社会、地道に頑張っている農家さんの努力が報われる社会になったら良いですよね。それはみんなのお財布の力、「買い物は投票だ!」できっとできると信じています。



〖小規模オーガニック農家の作物で作ったマンマ商品〗


明日葉は、伊豆諸島、大島の明日葉農家から買い付けています。農薬は一切不使用、化学肥料と有機肥料、両方を使っています。


熊本県で、農薬も肥料も使わない究極のオーガニック農法「自然栽培」で育てられた玄米を使っています。


ニンニクは島根県のニンニク専門農家、生姜は高知の自然栽培農家から買い付けています。どちらも農薬・化学肥料不使用。


アフリカの国々で、無農薬・有機で育てられたフルーツを使用。ヨーロッパやアフリカのオーガニック認証を取得しているものもありますが、日本では有機JAS認証をさらに取得しないとオーガニックと謳うことは出来ません。


鹿児島県桜島の防風林として植え付けられたヤブツバキの種から抽出した椿油を使用。農薬も肥料も不使用。


ネギと小規模オーガニック農家

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