長かったコロナ禍による規制もようやくおさまり、旅に出かけたくてウズウズしている方も多いのでは?そこで今回は、旅を愛するマンマ一推しの、サステナブルな旅のヒントをお届けします。
サステナブルな旅とは、環境負荷を抑え、旅を通じて自然環境について学んだり、旅先のより良い経済発展や文化の継承を応援したりする持続可能な旅の形です。
サステナブルな旅は、「自然のなか」で「連泊」がオススメ!
自然のなかにじっくりと身をおくことで、その美しさに感動したり、はたまた壊れていく自然に気づいたり。私たちがどれほど自然に生かされているのかを感じ取ることができます。2泊かそれ以上、できるだけ長めに滞在することで、自然や自分と向き合う時間が持て、普段は見えない色々なことが見えてきます。
では、マンマオススメの自然旅スタイル5選をご紹介します。
① 海辺でまったり
日常を離れ、せっかく旅に出たのなら、なにもせず、ただただ水平線を眺め、波の音を聞いて過ごす。そんな究極の贅沢も魅力的です。アクティブ派の方なら、スノーケリングやダイビングで、海中の環境を観察してみてください。
② キャンプで自然と一体に
森のなかで木々に触れたり、鳥の声に耳を傾けたりと、自然と一体になれるキャンプ。夜空を見上げれば、この地球が宇宙とつながっていることに気付くはず。満天の星空のもと、宇宙に想いを馳せてみるのもよし、焚火を前に人生について考えてみるのもよし。きっと忘れられない体験になるでしょう。
③ 湯治で癒される
湯治は日本が誇る温泉文化です。その昔は、湯治場に長期間滞在してお湯につかり、病や傷を癒す治療として愛されてきました。街の喧騒から離れてゆっくりと温泉につかることで身も心も癒されます。地球のエネルギーをチャージしながら、瞑想状態を楽しんでみてください。
参考コラム:免疫力アップにも!お家リトリートのススメ。
④ エコビレッジで、サステナブルな暮らし
環境への負担を最小限にとどめ、持続的な暮らしを追求するコミュニティ。それがエコビレッジです。なかには宿泊を受け入れているところもあり、コミュニティの人たちと農作業や料理、季節のイベントを楽しみながら、エコビレッジでの暮らしを体験できます。ヨガやヒーリングなどを提供しているところもあるので、自分を見つめなおす、いい機会になるかもしれません。
⑤ ファームステイで農的暮らし
農家に泊まって、田植えや種まき、収穫など農作業を楽しみます。夕食には囲炉裏を囲み、とれたて野菜を使った郷土料理をいただくなど、貴重な体験ができることも。農業だけでなく漁師体験や酪農体験も人気です。さらに本格的に体験するなら、WWOOFやWorkawayなどのボランティアもオススメです。
乗り物選びはCO2排出量を基準に
旅のなかで、CO2の排出量がダントツに多いのが乗り物です。移動の際に何を使うか、賢く選ぶことで環境負荷をぐんと減らせます。
・飛行機よりも、新幹線や列車、長距離バスに乗る
・現地の移動はタクシーよりもバス、電車など公共交通を
・近距離の移動なら、徒歩やレンタサイクルを利用
・自家用車やタクシーに乗る時は、できるだけ複数人でシェア
・2泊の旅を5回するより、5泊の旅を2回する連泊スタイルで、旅先までの長距離移動の機会を減らす
・“マイクロツーリズム(自宅から1~2時間程度の近距離旅)”で、長距離移動を避ける
宿泊や食事もサステナブルを意識
旅の拠点となる宿は、現地の自然に大きな影響を与えるため、環境に優しい宿を選びましょう。また食事も工夫しだいで、楽しく美味しく頂きながら、環境負荷を抑えることができます。
・1泊ずつ宿を変えるよりも連泊し、掃除やシーツ・タオル交換を辞退する
・宿を選ぶときは、CO2削減、ゴミの削減、備え付けシャンプー類の生分解性など環境配慮がされているかどうかを基準に
・歯ブラシやアメニティグッズは持参して、使い捨てによる資源のムダ使いやゴミを減らす
・ご馳走はほどほどにして、環境負荷の高い肉や魚ばかりでなく、地元野菜も楽しむ
・旅館の夕食は「少食プラン」や「ボリューム控えめプラン」を選び、食べすぎやフードロスを防ぐ
・2泊目からは素泊まりにして、地元の食堂や産直のお弁当などを楽しむ
・キッチンが使えるゲストハウスや湯治宿、エアビーなどを利用して、地元食材を使って自炊
・郷土料理をいただくことで、その土地の文化の継承を応援
自然を汚さないための工夫
例えば一般的なシャンプーや日焼け止めは、海の大敵です。世界中の海からサンゴ礁が姿を消しているのも、これらが原因の一つとされています。石油由来である合成洗剤は、汚水処理をしても完全には分解せずに、自然界に残り続けると言われています。
・シャンプーや石けんは、天然素材のものを使う
・日焼け止めは紫外線吸着剤(オキシベンゾンやオクチノキサート)の入っていないものを選ぶ
・ゴミの元になるペットボトルの飲み物はなるべく買わず、マイボトルを持ち歩く
・CO2や騒音を出すモータースポーツ(ジェットスキー、スカイダイビング、バナナボートなど)は避ける
旅は良くも悪くも、地球環境や経済、訪問先の地域社会に大きな影響をもたらします。多くの人がサステナブルな旅を選ぶようになれば、宿泊や食、移動手段など、社会もそれに合わせたサービスが広がっていきます。これもマンマが創業以来提唱してきた「買い物は投票だ!」の原理です。
旅を通じて、癒され学べるだけでなく、環境保護に貢献できるなんて、一石二鳥ですよね。さあ、あなたも地球にも人にも優しい、サステナブルな旅に出かけてみませんか。
Comentarios